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  • 2015.06.09 Tuesday
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うちの子にかぎって…

『うちの子にかぎって…』は印象深いドラマだった。
このドラマはリアルタイムで観てからハマり、再放送を何度も観て、更にビデオに撮ってテープの爪を折って大切に保存している。
放送された1984年当時は、我が家には未だビデオデッキが無かった。この頃、家庭にビデオがある家は未だ多くなかった。其の後、急速に普及。我が家には1987年頃漸くビデオデッキが入ったと記憶している。(当時は10万円以上した記憶が…。ビデオテープも可也高かった)
其の頃、再放送された『うちの子にかぎって…』を録画したビデオを今も大切に保存している。ビデオに撮りたいと真っ先に思ったのがこの番組だったのだ。

つい最近、部屋を整理していたら、棚の奥にしまってあったビデオを発見。これは、懐かしい!と思い、約15年振りだろうか、否、もっとかも知れない。久々に観直したら、矢張り面白い!と再確認した。
何度も観たから大体の内容は記憶に残っていたが、所々忘れていたり、記憶違いの点が幾つかあったりで、年と共に記憶は薄れ曖昧になるもんだなァと年寄り染みた事を思ってしまった。
あの頃は良かった…なんて思わないけど、忘れてるって気付くのは、ちょいと悲しい事のようにも思えた。忘れたら忘れたままで気が楽かも知れないが…。
でも、忘れずにとって置きたい記憶は確りと留めて置きたい。と云う訳で、大いに感銘を受けたこの作品について記憶に留めて置きたいと思った次第です。


『うちの子にかぎって…』は、吉祥寺本町小学校を舞台とした学園ドラマである。とは云っても、従来の学園ドラマに有り勝ちな熱血教師が不良生徒や問題児と対峙して更生させるタイプの教育的なドラマではなかった。生徒は自由奔放なところがあったり、先生は物分りが良く寛容であったり…。教師と生徒が真剣にぶつかり合い、やがて分かり合う…そんな熱血教師ものに対するアンチテーゼのようにも思える内容だった。『うちの子にかぎって…』の劇中では小学生が「また金八の再放送やってるよ」と皮肉っぽく言う台詞がある事からも其れが感じられる。
奇しくも『うちの子にかぎって…』は毎週金曜夜8時に放送された。金曜8時と云えば“金八”が放送されていた時間だった。

『うちの子にかぎって…』はコメディタッチで笑いを誘う作りであったが、単なるコメディに留まらず、現代社会や大人社会を皮肉る遊び心が満載で世相を諷刺する型破りの面白さがあった。在り来たりの言葉になってしまうが『うちの子にかぎって…』は斬新だった。
生徒達は都会の現代っ子。変に現実的でませていて、時に夢見勝ちになったり、熱しやすく冷めやすく、影響されやすく気紛れ。子供らしい無邪気さもあり、馬鹿さ加減も炸裂する。
そんなハチャメチャな生徒達の姿が同年代の私にとって新しいヒーローのように思えて、妙な憧れを抱いて観ていた。
生徒達の発するませた台詞もまた刺激的だった。
『うちの子にかぎって…』はマンネリ化するテレビドラマを始め、テレビ番組、そして世の中に一石を投じたと共に新風を吹き込んだ傑作ドラマであった事は間違いないであろう。

5年3組の担任・石橋先生役の田村正和、小坂先生役の所ジョージ、そして、パート2から登場した荒巻先生役の菅井きんなど、教師役が個性的で見応えがあった。
そして、何よりこのドラマの主役と云って良いだろうか、生徒役の子役たちが頗る個性的であった。

最も印象的だったのが磯崎亜紀子である。パート1では確か第2話「女のヨロコビってなあに?」に1度出演した限だったが、私の心には強烈な印象を残して呉れた。
磯崎亜紀子演じる中上綾は5年3組のアイドル的存在だった。休み時間の教室では中上綾オンステージ。歌を披露し、男子生徒達が親衛隊となって中上綾に声援を送る。
或る日、中上綾はクラスメイトの地味なめがねっ娘・深川高子(輿石恭代)を強引に誘ってTV番組のチビッ子歌合戦に出場。
綾は「渚のはいから人魚」、高子は「天国のキッス」を歌った。
結果はどちらも優勝出来ずに終わった。
クラスでは丸で目立たなかった高子が、歌合戦出場を期にクラスの人気者となった。

綾は芸能界デビューへの意欲が完全に薄れてしまったが、綾の両親は娘の芸能界デビューの夢への意欲を強める一方。そんな両親を尻目に綾は「タレントの人気なんって水物って事わかんないのかな?」と独り言のように呟く。綾の芸能界への情熱は完全に冷めてしまったのだった。
終いには「私、普通の女の子に戻るわ」と夢よりも現実の道を歩む事を求めるのであった。一方、高子は劇団に入り突如目覚めた芸能界への夢を追う事となった。

綾は舌足らずの喋りが婀娜っぽくて男殺しと云った雰囲気を醸し出していた。
小5にしては大人びているし、色っぽく、丸で魔性の女だ。
男を誘惑する風でなくとも自然と男を誘惑している体が感じられる。
クラスメイトの松尾誠也(小森勇人)との井の頭公園でデート中「結婚するなら松尾君みたいな人がいいな」と言って、ほっぺにチューして走り去る小悪魔振りが余りに憎い。(無論可愛いと云う意味でだが)

実際の磯崎亜紀子は役と同じジャスト小5だったと思う。当時私は小4。一つしか年の差がないのに、磯崎亜紀子は随分と大人に見えていた。
このドラマで磯崎亜紀子を観た時は感服の至りであった。世の中にこんな透き通るような美少女がいるのか!?と驚きであった。しかも、私とほぼ同世代。私の周りには何処を探してもこんな美人はいなかった。

第3話以降、磯崎亜紀子の出演シーンは無くなり、パート1は全7話で終了した。そして、約半年後にパート2が放送された。何と、パート2の第1話に少しだけ登場した。
パート2では、パート1で5年3組だった生徒達が6年に進級。従って磯崎亜紀子演じる中上綾は6年3組に。そして、児童会副会長となった。石橋先生が新5年3組を担任し、ドラマの中心は其の新5年3組となった。
綾は児童会の副会長になったものの主だった出番は無く、其の後は給食の時間に教室のテレビで流れる校内放送にちょっとだけ歌うシーンが映された。パート1で「普通の女の子に戻るわ」と言っていたのに未だアイドルへの夢は続いていたのか?やがて、中上綾の出番は無くなり、磯崎亜紀子の出演シーンが無くなってしまった。
だが、しかし、何と!第9話に磯崎亜紀子が登場した。とは云っても中上綾役ではなく、転入生の木下黎役として登場したので驚いた。この回は、観ていて何度も目頭が熱くなった。
其の第9話のタイトルは「転校少女にナニが起こったか?」
この話は磯崎亜紀子の為に書かれたのではないかと思える程、適役だった。
パート1で大人びて見えた磯崎亜紀子が更に大人びて見えた。
私の胸の内は、何と云うか言葉や数字じゃ表せないときめきで満たされてしまった。
絶世の美少女とはこう云う娘を指して言うのだと思ったものだ。

北海道から転校して来た美少女・木下黎。忽ち男子生徒の注目の的となった。そんな中、教室の片隅で木下黎を気にかけていたのがクラスメイトの山脇健次(長崎真純)であった。健次にとって木下黎は北海道に居た頃の同級生であり初恋の相手だった。
木下黎は健次の隣の席になった。木下黎は健次の事を全く覚えていない素振りであった。
突如席替えとなり、木下黎の隣は居作竜太郎(大原和彦)となった。
健次は男子生徒にチヤホヤされる黎を尻目に、他の男子生徒に嫉妬心を燃やすのであった。
校庭での体育の時間、嫉妬心の余りちょっかいを出して来た居作に摑みかかってしまう。木下黎は健次に「バカみたい、私の為に喧嘩して」と小悪魔的台詞を吐くのであった。
健次の事を覚えていたのに丸で知らない素振りをしていたのもまた小悪魔其のものだ。

プラネタリウムへ。木下黎は途中で抜け出してしまう。心配して追いかけて来た健次に「飽きちゃった」なんて気紛れ振りを発揮。健次を買い物に付き合わせ、洋服を買うのに何度も試着し何軒も連れ回す自由奔放振りを見せ、呆れる健次に「嫌なんでしょ」と悪態をつくのであった。正に小悪魔!
健次は業を煮やし、健次に好意を寄せるクラスメイトの井田麻由美(鈴木美恵子)と遊園地へデートに行くが、矢張り気掛かりなのは木下黎であった。

後日、天体観測部の集まりで、夜の学校の理科室で木下黎と健次が二人限となった。
「ここにいるのは私達だけ。朝までここにいようか。ねぇ、何しようか?二人で」
と木下黎の小悪魔振りがまたも炸裂する。
更に木下黎の小悪魔は邁進する。
突然の雷!!
木下黎は驚き、其の拍子に試験管を割ってしまい指に傷を負ってしまう。
「大丈夫?」と心配する健次に「大丈夫じゃない」と即答。
指から血が流れる木下黎。
「健次君、同じ傷作って。出来ない?」
「痛っ!」
健次は割れた試験管のガラスで自らの指を切って血を流した。
「バカみたい」と木下黎が言うなり、血を流した健次の指を舐めるのであった。
健次はもう木下黎の虜だ!間違いない!

翌日、木下黎は欠席。心配する健次。
北海道の幼少時代、木下黎とした雪合戦の日の事を回想する。
この時のBGMが堪らなく好い。誰の曲だろうかと思ったがどうやらオリジナル曲らしい。これは木下黎の為の曲なのだろうか?
姿を消した木下黎が健次の前に現われ泣き顔で「転校するの…」と一言。

この第9話「転校少女にナニが起こったか?」は私にとって思い入れが深すぎる話だ。ドラマの1話でこれほどに印象深い話はない。
この話、最後は夢オチ!?
目が覚める健次。席替えの時間だった。健次の隣の席になってご満悦の井田麻由美の姿が…。これは紛れも無い現実。
木下黎の姿は其処には無かった…。

ほんの一瞬に長い夢を見ていたんじゃないか?と石橋先生に諭される健次。
木下黎は幻!?健次の見た長い夢だったのだろうか?
然し、健次の指には傷跡が…。
一寸幻想的な話だった。

この第9話で井田真由美役を演じた鈴木美恵子の存在感も凄かった。見事な名脇役である。鈴木美恵子は其の後、「パパはニュースキャスター」(1987年) 「オヨビでない奴!」(1987年)などに出演。存在感抜群のバイプレーヤー振りを発揮している。
映画でも活躍。「夢」(1990年) 八月のラプソディ(1991年) 十五少女漂流記(1992年)学校II(1996年)などなど出演。在り来たりの言葉になってしまうが、個性派の名脇役である。現在は「鈴木美恵」の名で活躍している。

絶世の美少女・磯崎亜紀子は其の後、『オヨビでない奴!』(1987年10月〜1988年3月放送)に岡崎亜紀役で出演。このドラマもまた素晴らしかった。
『うちの子にかぎって…』パート1の時は小5、パート2では小6、そして、『オヨビでない奴!』では中2。もうこの頃は、美少女度数は半減。舌足らずの小悪魔的要素は殆ど感じられなかった。其れでも、磯崎亜紀子の演技は素晴らしかった。
『オヨビでない奴!』に就いてはまた改めて書く事にする。

磯崎亜紀子は其の後、引退してしまったようだ。
私の記憶では1990年の「カメラのドイ」のテレビCMで磯崎亜紀子を見たのが最後であった。其の後テレビで磯崎亜紀子の姿を観る事は無かった。
1992年の映画『勝利者たち』に出演したそうだが、これが最後の作品らしい。

『うちの子にかぎって…』はパート1、パート2と連ドラで放送された。パート3を期待したのだが叶わず。だが、スペシャルが其の後2度放送された。パート2は6年3組となり、最後は中学生となった。これで『うちの子にかぎって…』は完結となってしまったようだ。

脚本は伴一彦。最後のスペシャルのパート2だけ遊川和彦が担当している。両氏共に後に数々のヒット作品の脚本を書き、今や大御所であるが、当時は未だ若手だった。パート2にはと八木プロデューサー、松田ディレクター、伊藤プロデューサー、そして脚本家の遊川和彦が本人役で一寸だけ出演していた。

『うちの子にかぎって…』は内容の詰まった抜かりのない作品だった。
磯崎亜紀子の事ばかり書いてしまったが、磯崎亜紀子が出演していない回も実に面白かった。
印象的なシーンを挙げたら限がないので、今回はこの辺で御免蒙ろう。





『うちの子にかぎって…』放送データ

パート1 
1984年8月17日〜9月28日
毎週金曜日 20:00〜20:54放送
全7話
脚本:伴一彦

第1話  先生!ブスが好きなんですか
第2話 女のヨロコビってなあに?
第3話 禁じられたアソビ
第4話 まさか!うちの親にかぎって
第5話 親よりお金
第6話 転校生はスーパーヒーロー?!
第7話 ちいさな恋のものがたり

主題歌:チェッカーズ「星屑のステージ」
出演者:田村正和 / 森下愛子 / 所ジョージ / 宮本信子 / 中村れい子 / 林昭夫 / 嶋英二
5年3組:
(男子生徒)
池谷健一 / 宇梶忠男 / 大嵩昇 / 北尾伊織 / 小森勇人 / 幸内康雄 / 嶋英二 /高橋誠 /
高沼薫 / 高野浩昭 / 竹内章祝 / 谷村隆之 / 玉木潤 / 平岡通威 / 藤田健 / 星孝行 / 星野光司 / 細渕浩司 / 満処哲史 / 矢野泰二

(女子生徒)
安藤珠代 / 磯崎亜紀子 / 岩瀬一美 / 浦明子 / 大和田英里 / 小川広美 / 大平江利子 / 片岡みえ / 橘内亜紀 / 輿石恭代 / 近藤光子 / 白石三恵 / 高橋奈緒 / 高橋リサ / 田中智子 / 長根めぐみ / 濱島夏子 / 藤田亜里早 / 村尾由紀子


パート2
1985年4月12日〜7月26日
毎週金曜日 21:00〜21:55放送
全13話
脚本:伴一彦

第1話 「毎度おさわがせします!」
第2話 「俗悪テレビ番組 文句あるなら云うてみぃ」
第3話 「あたし...オンナになっちゃった」
第4話 「骨まで愛して」
第5話 「スチュワーデス物語」
第6話 「ボクらは少年探偵団」
第7話 「キャプテン翼ものがたり」
第8話 「カネゴンの逆襲」
第9話 「転校少女にナニが起こったか?」
第10話 「エリマキトカゲはどこへ行った?」
第11話 「ニャンニャンしましょ」
第12話 「女心がわからないんです...」
最13話 「うちの子にかぎって...は永遠に不滅です」

主題歌:
チェッカーズ「ティーンネイジ・ドリーマー」(第1〜3話、5〜7話、10〜12話)
城卓矢「骨まで愛して」(第4話) 
ハナ肇とクレージーキャッツ 「だまって俺について来い」(第8話)
柏原芳恵「待ちくたびれてヨコハマ」(第9話)
チェッカーズ「俺たちのロカビリーナイト」(最終回) 

出演者:
田村正和 / 森下愛子 / 所ジョージ / 菅井きん / 仁科幸子 / 林昭夫

5年3組
(男子生徒)
石堂穣 / 伊勢将人 / 伊藤龍児 / 大城戸義晴 / 大原和彦 / 尾口康生 / 加瀬悦孝 / 川辺太一朗 / 小林正則 / 小林由治 / 駒崎涼太郎 / 小山洋 / 斎藤誠治 / 篠智弘 / 高橋良明 / 高柳崇 / 宝田慎一 / 長尾豪二郎 / 長岡弘樹 / 長崎真純 / 野口隆哉

(女子生徒)
石原めぐみ / 伊藤礼奈 / 岩崎愛 / 甲斐みどり / 川口智子 / 鈴木美恵子 / 高橋幸香 / 遠田昌美 / 西尾麻里 / 西村友里 / 根本華代 / 平野みやま / 広田愛 / 松藤葉子 / 山口真紀 / 山崎あかね / 山下亜紀 / 四條真友子 /


スペシャル1
1986年4月18日 19:20〜20:51放送
脚本:伴一彦
「金曜日の子供たちへ 水戸黄門と夢の共演!! 京都修学旅行大騒動」


スペシャル2
1987年4月1日 19:00〜20:51放送
脚本:遊川和彦
「男女6人春物語 卒業記念風雲!たけし城大攻防戦」


posted by Takashi Sataiya (ทาคาชิ สทัยยา)

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  • 2015.06.09 Tuesday
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  • 01:11
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コメント
木下黎を演じた磯崎亜紀子さんは本当にカワイかったですね。
子役は太るという定説に当て嵌ってしまったのか…その後些か太ってしまって、本当に残念。
引退してしまったのは実に残念です。
「オヨビでない奴」も好きでした。
私もリアルタイムで見てました。
  • ホウデン
  • 2009/08/30 5:15 PM
私もリアルタイムで見てました。
このドラマ、今思うとスゴイ台詞を小学生に言わせてたな〜とただただ驚くばかりです。
パート2の主題歌に使われたチェッカーズの「ティーンネイジ・ドリーマー」が大のお気に入り曲です。
  • まりー
  • 2009/08/23 4:50 PM
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